中学受験を考える親が、読んでおきたい本・その4
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こんにちは。タマオです。

世界各国で大変な状況が続いている中、先日、ロシアで「ライオンが街中に放たれた。」という報道がありました。

「ウイルスの感染拡大を防ぐために、プーチン大統領の命令でロシア全土に合わせて800頭のライオンとトラがすでに放たれた。」

という内容です。

実際はただの噂で、そのような事実はなかったようです。

この報道を聞いたとき、タマオは木下晴弘さんの書籍、「ココロでわかると必ず人は伸びる」に綴られていたエピソードの一つ、【飢えたライオンの話】を思い出してしまいました。

15〜16年前に読んだ本なのですが、印象深いお話が多く、今でもたくさんのエピソードが記憶に残っています。

これまで2000冊くらい本を断捨離してきたタマオですが、この本は15年間生き残り、今でもMY本棚に保管されているので、きっと手放したくない本なのでしょう。

著者の木下晴弘さんは、銀行員を経て、浜学園の講師となり、灘高校等の名門校に数多くの生徒を合格させる実績を作った後、関西屈指の進学塾である希学園の設立と経営に参加された方。

実績がすごいですね。

なぜ子供がまだいなかった頃に、このような子育て本のようなものをたくさん買ってタマオが読んでいたのかというと、従業員たちの教育も子育てから学べると考えていたからです。

今でも、それはほぼ同じことと思っています(従業員の場合、約20年分のベースがすでに固まってしまっていますが)。

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「ココロでわかると必ず人は伸びる」から、エピソードをひとつ。


さて、この「ココロでわかると必ず人は伸びる」、上述のように、印象に残るエピソード満載の素晴らしい本です。

スティービーワンダーが才能を開花するきっかけとなった幼少期の学校でのエピソード。

お風呂にも入れずノートも買えないほど貧しい生活のS君が一つの参考書をボロボロになるまで大切に使って合格したエピソード。

たくさんの感動的な話が詰まっている本です。

今回はこの本の中から、先日のロシアの報道でタマオがフッと思い出した【飢えたライオンの話】をご紹介させていただきます。

ココロでわかると必ず人は伸びる/木下晴弘


【飢えたライオンの話】

子どもがやる気を見せないという相談は実に多い。家に帰ってきたらマンガやゲームばかりで勉強しないとか、夏休みも終わって追い込みというのにダラダラしているとかである。「何とかできないか」とSOSが寄せられ話し合いとなる。

こういう場合は必ず、保護者と子ども、そして私の三者で面談する。病院であれば子供が患者なのだから、目の前に当の本人がいなくては意味がない。三者集まるのが前提だ。

そんなとき私はよく「飢えたライオンの話」というのを聞かせる。目の前のお母さんの胸にグッとくる話をする。でも直接話をする相手は生徒のほうである。


「もしもね、ここに腹を空かせて獲物を探しているライオンが、突然入ってきたと考えてほしい」

野生の動物というのは体が小さくて弱い、とにかくつかまえやすい相手を狙う。だから「ライオンも必ずそうするだろう」と前置きをして、子どもに質問する。

「じゃあ、ここで真っ先に狙われるのはだれかなあ?」

「僕です」と答える。 わざと回りくどく話しているので子どもには話の意図が見えない。ポカンとしている。

「確かに、お前が食われるよなあ。悪いけど先生は君を守ってやれないと思う。ごめんな。気を悪くするなよ。先生にも自分の家族とか守るものがあるから、ひょっとしたら君がライオンに食われている隙に、これ幸いと先生は逃げていくかもしれない。 でもこのなかに一人だけ、ライオンの前に立って自分の体を投げ出して内臓をかじらせながら、今のうちに逃げなさい!と君に言ってくれる人がいる。だれかわかるか?」

生徒はもちろん「お母さん」と答える。このあたりからお母さんはハンカチを出し、込み上げるものを必死に抑えている。やはり可愛がって育ててきた子どもに対する思いが頭を駆けめぐるのだと思う。正しくいえば無理やりこちらがさせているのだが。

「お前が生まれた日からな、お母さんはどんな思いで育ててきたかわかるか。先生はお前のお母さんじゃないけどよくわかるで」

こう問いかけるのである。

「お前も最初は赤ちゃんやった。歩けないよな。その歩けない赤ちゃんでも移動せなあかんよな。そういうとき、お母さんはどうしてきたと思う。ちっちゃいお前を抱きかかえて動いたんや。そのお母さんの腕の感覚、覚えていないんか」

もうお母さんはボロボロだ。流れた涙でマスカラがはげ、まるでツタンカーメンみたいな形相になっている。すると子どももお母さんが泣くのを見て一緒に泣く。これでいいのである。子どもが泣いたら十分なのだ。

「お前な、自分の命をライオンにやってでもお前を守ろうという人間が泣いている。そんな大事な人間を泣かせてそれでお前は平気なのか」

実際に泣かせているのは私であるが。お母さんはライオンの話に泣かされ、勉強しない子に泣かされている。ここではもうゴッチャになっているのだが、子どもは泣きながら話を聞いている。

「どうや、ふだんのお前の生活はどうなんや。お母さんは、お前のことが心配や。勉強? もちろん大事や。入試合格? そりゃあしてほしい。 でもお母さんの本音の本音を言えばな、別に入試の結果なんてどうでもいいんや。お前が幸せになってくれたらそれで十分なんや。そのために、人生には懸命に頑張って、決めた目標に向かって走らなあかんときがある。今がその時なんや。 そしてお母さんは、そうやって走るお前の姿を見たら、もし自分が死んでいなくなったあとでも安心やと思えるんや。ところがどうや。お前は今そうなっているか」

「いいえ」

子どもは答えるが涙でクシャクシャだ。

「なってないよな。だったら明日からどうする?」

これでグッとモチベーションが高まる。小さい子でも「頑張ります」と答えて、少なくとも一週間は別人のようになる。



引用元 ココロでわかると必ず人は伸びる/木下晴弘 総合法令


このエピソードを読んでいただくだけでもわかると思いますが、木下先生の文章はユーモアもあって、とても面白く読みやすいです。

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おそらくこの本の改訂版(違ったらすみません)である、「ココロでわかれば、人は“本気”で走り出す!」も、2019年の10月に発売開始していました。

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現代に合わせて少し内容が改定されているのかなと思いますので、こちらの方が良いのかもしれません。

新たなお話が聞けるかもしれないので、こちらも買おうかと考えているところです。

受験に取り組んでいる子供に対し親はどのように接すれば良いか?というような、参考になるお話も満載です。

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このブログをかいている人

タマオです。2021年度の息子の中学受験に向けて親子で奮闘中!中学受験同士であるあなたのお役に立てる記事を一つでも多く書き記していけるよう、誠心誠意とり組んでまいります!