【母親ごかし・父親ごかし】について《中学受験》
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こんにちは。タマオです。

新年あけましておめでとうございます。

本年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

今朝は、初日の出を皆で拝みに行ってきました。

昨年は見に行けませんでしたが、今年は行けてよかった。

来年は難しそうかな。

さて、今年はじめのお話は【母親ごかし・父親ごかし】について。

この言葉、御為ごかし(オタメゴカシ)などで使われる“ごかし”からくる言葉かと思います。

ごかし

名詞に付いて、自分の利益をはかるために、そのようなふりをする、また、それにかこつけるなどの意を表す。 「親切-」 「おため-」

〘接尾〙 (動詞「こかす(転)」の連用形の名詞化した「こかし」の濁音化したもの) 名詞や動詞の連用形について、そのこと、またはその物のようなふりをして、他人をだます意をあらわす。その事物が事実であっても、それを口実にし、その権威にすがって、人を必要以上におどしたり、だましたりする場合にもいう。「おためごかし」「親切ごかし」など。


つまり、【母親ごかし・父親ごかし】は、表面的には子供のために何かをしているいい親のようなふりをして、実はそれは、自分にとって都合の良いことや利益を図ろうとしているにすぎない親のことですね。

親がこのような状態ですと、やはり子供もなんとなくわかるというか、察知するものなんだと思うんですね。

中学受験に取り組まれているご家庭の親御さまは、どなたもお子様の人生を自分の人生かのように、心から親身に思われて取り組んで欲しいと思っていらっしゃると思います。

しかし、実際に毎日何時間もかけて学習を実践しているのは子供です。

実際に、その実践を続けている本人にしかわからない、

  • 学習をずっと続けてきたことによる、ちょっとした気持ちの疲れ
  • 眠気
  • 一旦リセットしたい気持ち
  • 塾で起きていることや他の塾生と自分の比較からくる気持ちの浮き沈み
  • できていた分野のはずなのに、またできなくなってしまった気持ちの落ち込み
  • 小学校で自由に遊んでいる子供たちと自分の状況の比較によるねたみ
  • 様々な心の葛藤

など、挙げていたらきりがないくらい出てきそうですが、小学生の語彙力ではとてもとても親にうまく伝えることができないような、なんともいえない心の状態になることも多いと思います。

そんな風に、ちょっと負の循環に入りかけてしまうと、子供の意欲はガクッと落ちて、学習の進行がスローダウンしてしまいます。

毎日学習と向き合う子供の意欲ややる気、あるいは取り組みについて、実践者である子供の進行状況に“ツッカエ”が生じた、このような時。

このタイミングに、ついつい私たち親は、この【母親ごかし・父親ごかし】モードの言葉を放ってしまうことがありますよね。

気持ちが落ちている子供にとって、その言葉がどれだけこたえるか、冷静に考えられない状態です。

実践者が毎日毎日、積み重ねていることに対してのねぎらいが飛んでしまうんですね。

子供の将来を思えばこそ、ということなのだとは思うのですが。

なんでもそうですが、実際にやった者しか、本当の気持ちはわかリません。

そのタイミングで、子供の落ちた気持ちに更に追い撃ちを喰らわせる親にならないように、

じんわり少しでも自信の湧く方向をむいてくれる手助けができるような言葉かけができたら良いですよね。

瞬発的にこれを繰り出せるよう感情のコントロールをするのも、本当に良い修行になると思っています。

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【母親ごかし・父親ごかし】予防本・素晴らしき母親の物語/有吉忠行


またまた、絶版になりかけかもしれない、古い本のご紹介。

特に古い本ばかり狙っているわけではないのですが、良い本なので。

この【母親ごかし・父親ごかし】の状態に入らないお母様の素晴らしいエピソードがたくさん載っている本です。

たくさんのお話が綴られているのですが、どれも本当に素晴らしいんですよ。

今日は最後に、こちらの本に初めのエピソードとして紹介されているお話を引用させていただきます。

素晴らしき母親の物語/有吉忠行


【あなたは、してはいけないことをしたのよ】

東京の新宿駅。郊外へ向かう私鉄でのことです。少し人の混み始めた夕刻五時前。
折り返し始発電車を各三列の整列乗車で待っているところへ、電車が入ってきました。
前から四番目に並んでいた私は、いつものとおり電車が止まる前から、もう後ろから押されぎみです。
そして、ドアが開いて最前列の人から乗車し始めたと思うと、私のすぐ後ろに母親と一緒に並んでいた男の子が、列を乱して車内へ駆け込みました。
小学二、三年生くらいの子です。
私は、この順番であれば十分に掛けられると思っていました。ところが乗り込んでみると、もう満席です。
ふと見ると、男の子もドア近くに席をとっています。
そして、やがて姿を見せた母親へ声をかけました。
「お母さん、ここ、ここ、お母さん」
男の子は母親のために席をとっていたのです。
母親がそばへ来るのを待って、自分は席を立ちました。
ところが、全く思いがけない、母親の姿を見ることになりました。
母親は、男の子の声には応じないまま、すぐ横に立っておられた初老の女性へ、静かに…。
「どうぞ、お掛けくださいませ、どうぞ」
男の子は、ふに落ちない、けげんな顔です。
やがて母親は、男の子へ声を抑えて、それでも、はっきり言いました。
「あなたは、皆さんが並んで電車を待っておられたのに、順番を乱して乗り込んで、この席をとったでしょ。
私のためにという気持ちはよくわかるわ。
でも、ね。
順番を乱して乗ったのは、してはいけないことをしたの。
してはいけないことをして、この席をとったの。
だから、私は、その席に座ってはいけないの。
もちろん、あなただって、座る権利はないの。
私の言っていること、あなたなら、わかるでしょ」
それは、厳しくとがめるような重いものではなく、ごく普通の心やさしい語りかけでした。
「はい、わかった。もうしない」
男の子は、二度、小さくうなずきました。すると、初老の女性が母親へ言いました。
「お子さん、よくおわかりになったのですから、今日は掛けてあげてください」
しかし、母親は丁寧に言葉を返しました。
「ありがとうございます。
でも、わたしが掛けますと、結果的には、この子のしたことを認めてしまうことになってしまいます。
どうぞ、この子のためにも、お掛けくださいませんか」
初老の女性は男の子に「ごめんなさいね」と声をかけて席に腰をおろしました。
やがて、発車。
母親の右手は電車の揺れから守ってやるようにして男の子の肩にかけられ、母親に耳もとで何かおもしろいことでもささやかれたのか、男の子は笑顔になって母親を見上げていました。



引用元 素晴らしき母親の物語/有吉忠行 モラロジー研究所

感動のエピソードが他にも盛りだくさんです。

お母様向けのような書籍タイトルですが、お父様方にも読んでいただきたい。

現代の日本人の親御様全員に読んでもらえるように、一家に一冊、教科書として置いておきたい必読の書です!

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このブログをかいている人

タマオです。2021年度の息子の中学受験に向けて親子で奮闘中!中学受験同士であるあなたのお役に立てる記事を一つでも多く書き記していけるよう、誠心誠意とり組んでまいります!