父は忘れる《中学受験》
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こんにちは。タマオです。

普段学習を頑張っている子供たちに対して、どのような言葉をかけているか。

忙しさにかまけて意識ができなくなってくると、つい本心でもない言葉を発しがちになってしまいますよね。

昨日の『深い意識の底では、否定と肯定の判別ができない』の記事で書いた以下の例。

「親や教育者が子供にしてしまいそうな逆洗脳の例」
  • ほら、いつまでも寝ていないで!
  • 床に寝っ転がらないの。
  • 背中丸めないで。
  • ケアレスミスをしないように十分注意しなさい。
  • 回答欄から文字がはみ出ないように気をつけてね。
  • 乱れた字を書かないようにして。
  • 筆算の桁をずらさないように気をつけて。ミスにつながるから。
  • 机の上を散らかしたままにしないでちょうだい!
  • ダラダラしないで。
  • 食器を出しっぱなし、食べっぱなしにしないで!
  • いつまでも起きていないで!!
  • ゴミをそこかしこに放っておかないで!

また、『中学受験を考える親が、読んでおきたい本・その2』の記事で引用させていただいた『7つの習慣ファミリー』に出てくる、“母親がティーンエージャーの子どもにかける言葉”の事例。

7つの習慣ファミリー/スティーブン・R・コヴィー〈キングベアー出版〉より引用

子供に対してかける言葉に、このような類いのものが多くなってきて、さらに、子供の家にいる時間が学習で忙しくなってくると、1日の親子のコミュニケーションがこれらの言葉だけで終わってしまうという、好ましくない状況になってしまうかもしれません。

もしくはそこから発展してちょっとした揉め合いが始まってしまうか。

できたら、このような言葉かけをしてしまう前に、【七つの習慣】で言われている、『一時停止ボタン』を心の中で押して、【怒らない技術】で教えてもらった“本当の自分の第一感情は何か”を見つけ、それを落ち着いてから、言葉にしていけると良いですよね。

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父は忘れる/リヴィングストン・ラーネッド


とても有名な本で、世界で1500万部?!ほど売れているという、デールカーネギーの『人を動かす』。

世界的名著なのでブログで紹介せずとも、ほとんどの方がすでにお読みになっていると思いますが、こちらに一つのエピソードとして出てくるもので、「父は忘れる」というお話があります。

この「父は忘れる」。

特別でもない日常の一日を描いたお話ですが、タマオはいつ読んでも、何回読んでも、涙がジワっと溢れてくるのです。

そして、事あるごとにこのストーリーを思い出しては、自分を振り返るように心がけています。

では、こちらを今日は最後に引用させていただきます。

父は忘れる/リヴィングストン・ラーネッド


坊や、きいておくれ。お前は小さな手に頬をのせ、汗ばんだ額に金髪の巻き毛をくっつけて、安らかに眠っているね。

お父さんは、ひとりで、こっそりお前の部屋にやってきた。

今しがたまで、お父さんは書斎で新聞を読んでいたが、急に、息苦しい悔恨の念にせまられた。罪の意識にさいなまれてお前のそばへやってきたのだ。

お父さんは考えた。これまでわたしはお前にずいぶんつらく当たっていたのだ。

お前が学校へ行く支度をしている最中に、タオルで顔をちょっとなでただけだといって、叱った。

靴を磨かないからといって、叱りつけた。

また、持ち物を床の上に放り投げたといっては、どなりつけた。

今朝も食事中に小言を言った。食物をこぼすとか、丸呑みにするとか、テーブルに肘をつくとか、パンにバターをつけすぎるとかいって、叱りつけた。

それから、お前は遊びに出かけるし、お父さんは停車場へ行くので、一緒に家を出たが、別れるとき、おまえは振り返って手を振りながら、「お父さん、行っていらっしゃい!」といった。すると、お父さんは、顔をしかめて、「胸を張りなさい!」といった。

同じようなことがまた夕方に繰り返された。

わたしは帰ってくると、お前は地面に膝をついて、ビー玉で遊んでいた。

長靴下は膝のところが穴だらけになっていた。お父さんはお前を家へ追いかえし、友達の前で恥をかかせた。

「靴下は高いのだ。お前が自分で金をもうけて買うんだったら、もっと大切にするはずだ!」

-これが、お父さんの口から出た言葉だから、われながら情けない!

 
それから夜になってお父さんが書斎で新聞を読んでいる時、お前は、悲しげな目つきをして、おずおずと部屋に入ってきたね。

うるさそうにわたしが目をあげると、お前は、入口のところで、ためらった。

「何の用だ」とわたしがどなると、お前は何もいわずに、さっとわたしのそばに駆け寄ってきた。

両の手をわたしの首に巻きつけて、わたしに接吻した。

お前の小さな両腕には、神さまがうえつけてくださった愛情がこもっていた。

どんなにないがしろにされても、決して枯れることのない愛情だ。

やがて、お前は、ばたばたと足音をたてて、二階の部屋へ行ってしまった。

ところが、坊や、そのすぐ後で、お父さんは突然なんともいえない不安におそわれ、手にしていた新聞を思わず取り落としたのだ。

何という習慣に、お父さんは、取りつかれていたのだろう!

叱ってばかりいる習慣-まだほんの子供にすぎないお前に、お父さんは何ということをしてきたのだろう!

決してお前を愛していないわけではない。お父さんは、まだ年端もゆかないお前に、無理なことを期待しすぎていたのだ。お前を大人と同列に考えていたのだ。

お前の中には、善良な、立派な、真実なものがいっぱいある。

お前の優しい心根は、ちょうど、山の向こうからひろがってくるあけぼのを見るようだ。

お前がこのお父さんにとびつき、お休みの接吻をした時、そのことが、お父さんにははっきりわかった。ほかのことは問題ではない。

お父さんは、お前に詫びたくて、こうしてひざまずいているのだ。

お父さんとしては、これが、せめてものつぐないだ。

昼間にこういうことを話しても、お前にはわかるまい。だが、明日からは、きっと、よいお父さんになってみせる。

お前と仲よしになって、一緒に遊んだり悲しんだりしよう。

小言を言いたくなったら舌をかもう。そして、お前が子供だということを常に忘れないようにしよう。

お父さんはお前を一人前の人間とみなしていたようだ。こうして、あどけない寝顔を見ていると、やはりお前はまだ赤ちゃんだ。

昨日も、お母さんに抱っこされて、肩にもたれかかっていたではないか。

お父さんの注文が多すぎたのだ。



引用元 人を動かす/デールカーネギー 創元社

何度も何度も繰り返し思い出して、心に刻みつけていたいと思います。



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▼こちらのオーディオ版も、タマオは昔何度も繰り返し聞いていました。

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このブログをかいている人

タマオです。2021年度の息子の中学受験に向けて親子で奮闘中!中学受験同士であるあなたのお役に立てる記事を一つでも多く書き記していけるよう、誠心誠意とり組んでまいります!